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2022年に雲ノ平AIRに参加した写真家・小林茂太による写真集。 AIRでの滞在時と2024年に再訪して捉えられた風景によって構成されています。
小林が着目したのは、雲ノ平の景観を特徴付ける池塘(ちとう)や岩石、樹木の“かたち”と、かたちが形成されるまでの“時間”。壮大な自然というマクロな視点に立ちながらも、私たちの日常生活と地続きにある自然の“かたち”を写しだそうと試みたといいます。遠い場所の出来事と私たちの日常の交点とはーー。
伊藤二朗 寄稿文(一部)ー
小林茂太の写真群を一枚、また一枚と捲っていくと、いつの間にかこの世界を構成する記憶の深部へ降りて行くような感覚になる。彼の作品は、存在の物語を読み解く「時」の眼差しを感じさせる。生物も非生物も、人間も大地も、あらゆるスケールのあらゆる物たちが現在の形として存在する背後には、数億年間に及ぶ数多の現象があり、関係性の生滅があり、それら膨大な出来事の痕跡として今の形や風景があるということ。
彼が雲ノ平で撮り溜めた池塘・火山岩・樹木の関係性もまた一つの記憶の積層であって、その中に一歩足を踏み入れれば、個別の事象の境界線は瞬く間に融解していく。